亡き祖母のご信心が今でも私たちを守り、導いてくれている Part. 2

倉敷・妙照寺 片山龍人さん

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約20坪ほどの白く静かな佇まいの本堂に通されてまもなく、キアッフィ良誓師の「無始己来~」から皆さんが日本語でのお看経が始まりました 。私も妻も手を合わせて一緒にお看経を上げていると、私の頭の中に祖母の笑顔が浮かんできました。「祖母が導いてくれている・・・」今私たちの仕事にとって大事な場所、ここフィレンツェに本門佛立宗のお寺がある。そして、今の仕事を始める大きなきっかけになった場所ハワイにも本門佛立宗のお寺があること。そんな本門佛立宗へのご信心を植え付けてくれたのは祖母でした。私がお看経を上げながら心の中で祖母に「ありがとう」と何度も言っていました。そうすると自然に涙が止まらなくなり、持っていたハンカチで涙を抑えていました。

お看経と御法門が終わり、別室で御供養を頂くことになり、皆さんと美味しいサンドイッチやコーヒーをいただきました。信者さんの中に一際お洒落な男性がいて、私に「あなた達はピッティ見本市の為にこちらに来られたのですか?」と話しかけてこられました 。「ピッティ」と言うのは世界的な紳士服の見本市で、毎年1月と6月の2回、フィレンツェで開催されます。私が「はいそうです」と答えると、その男性も「私もそうなんです」と言われて名刺交換をすることになりました。

その男性は、アンドレア・マザンティさん。世界的に有名なアメリカのメンズファッションブランド「ブルックスブラザーズ」のクリエイティブディレクターをされている方でした。そうです、前半にお話をした、私が学生の頃生まれて初めての海外留学の時に行ったロスアンゼルスで訪れた憧れのお店です。そして偶然先ほど祖母を思い、涙を抑えたハンカチがブルックスブラザーズのハンカチで、そのハンカチをアンドレアさんに見せて若い頃の話をすると驚きと同時に大変喜んでくれ「実は私も若い頃ブルックスブラザーズの洋服が大好きで・・・今こうして働いています」と言われました。それをきっかけに話も弾み「私もピッティに行くのでお会いできるといいですね」とその日はお別れしました。ピッティの会場は大変広く数多くのブースがありますので、連絡を取り合って待ち合わせでもしない限り偶然お会いすることはほぼ期待できないことでした。

ところがこの日の午後、本来訪れる予定のなかったブースに「せっかくだから一度は見てみよう・・・」と入ったところ、そこにアンドレアさんがご友人と一緒におられたのです。お互いに「ありがとうございます・・・」と挨拶を交わし「本当に会えましたね」と再会を喜びあいました。そして奥様がフィレンツェ市内でブティックをしているのでもし時間があれば行ってください・・・、と地図を書いてくださいました。

次の日、私たちは仕事が終わってから奥様のお店を訪ねました。そのお店は「アスペジ(ASPESI)」というブランドの直営店で、お店にはアンドレアさんのお嬢様も一緒にお仕事を手伝われていました。お二人はご主人から私たちのことを聞いていて、大変親切に迎えて下さいました。お店で売られているブランドも素敵でした。ただ、私の店では取り扱ったことのないブランドでしたが、 妻は「いいブランドだな」と思ったそうです。「フィレンツェに来られたらまた是非寄ってください・・・」と言ってくださり、ただのお店の方ではないご信者さんという素晴らしいご縁をいただけ、これも全て祖母のお導きだと思えた今回の出張になりました。

でも驚きはそれだけではありませんでした。帰国後間もなく、以前から取引をしているメーカーから「今度新しく、良いブランドを取り扱うことになりました」と展示会の案内状が届きました。そのブランドがアンドレアさんの奥様のお店と同じブランド「アスペジ(ASPESI)」でした。私も妻もその案内状を見た時は鳥肌が立ちました。「これは絶対に導かれている…」。早速、娘夫婦に東京へ行ってもらい取扱いをすることにしました。今までにも人生の大事なところで「導かれている」と感じた事が多々ありました。そのおかげで今の私たちがあると・・・。

お導きに従って頑張れば必ず良い方向に行く・・・。そう信じてこれからもご信心を続けていきたいと思います。そして祖母から受け継いだご信心の心を、子や孫たちにも伝えていきたいと思っております。

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