立教開宗記念日

旭ケ森にて立教開宗を宣言される日蓮聖人
旭ケ森にて立教開宗を宣言される日蓮聖人

日蓮聖人は幼少の頃、一つの疑問を心に懐きます、「禅、念仏、真言など、これほど日本中に様々な仏の教えが弘まっているのに、なぜ日本という国は荒れ果てているのだろうか?」と。当時は八宗とよばれる代表的な宗派が日本中に存在していたのにも関わらず、道ばたに死体がころがっているという有様でした。飢饉、疫病など、とても日本は仏法によって守られているとは言えない状態だったのです。

出家得度してのちの17歳の時、「これほど沢山の教えが残されている中、果たして仏様の真実の教えというものは何なのだろうか?今の諸宗派は教えを習い損じているのではないだろうか?」との真理探究の思いを馳せ、真実の仏法を求めて諸宗修学の旅に出られます。約20年間にわたる勉学の中で得た結論は、末法を生きる我々が救われるための教えは、法華経というお経の本門八品という部分の中に説かれており、本因下種の南無妙法蓮華経を口にお唱えする口唱行を実践することである、ということでした。

日蓮聖人は建長5年(1253)4月28日、旭ケ森(千葉県清澄寺)の山頂に立ち、太平洋の彼方の暁闇を破って昇る朝日に向かって、「南無妙法蓮華経」と声高らかに御題目を口唱されました。これが法華経本門八品の御題目の宗旨の最初であり、この慶事を「立教関宗」と呼んでいます。日蓮聖人32歳のときのことでした。

既成の諸宗に忠告し、真実の仏さまのおしえを説くということは、実に勇気のいることです。既成勢力からの圧力は現代と違い、命の危険も覚悟しなければなりません。お祖師さまご自身も立教開宗前に「真実をいうべきか、いわざるべきか」と、随分迷われたそうです。しかし真実をお説きくださったお陰で、今の私たちはもちろん、未来永劫まで多くの人びとが久遠本仏のご真意に触れ、仏となる道を歩むことができるのです。

本門佛立宗の各寺院では、この「立教開宗記念日」の4月28日に、口唱会などの報恩の行事が営まれています。

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